2014-10-24から1日間の記事一覧

飲み水は自然水に

水は、心不全や腎不全で水分制限がない限り、少なくとも一日に一リットルは摂取する必要があります。 しかし、間題はその質です。最近は日本でも、ペットボトルのお茶やコーヒーが増えてきましたが、あまり感心しません。いつでも水分補給ができる点はよいの…

「トランス脂肪酸」を避けるために

さらに、ここで触れておきたいのが、最近、報道などで話題を集めている「トランス脂肪酸」のことです。大然の植物油にはほとんど含まれていません。しかし、不飽和脂肪酸に水素を加えると、飽和脂肪酸になって固まります。この時、飽和脂肪酸にならなかった…

食用油はオリーブオイルやゴマ油を利用して

n-6系は控えてn-3系の脂肪を中心に すこし前まで、「動物性脂肪は体に悪いけれど、植物性脂肪なら大丈夫、だからリノール酸は体にいい」という見方がありましたが、今となっては、まったく間違った考えだということになっています。 現在、脂肪は「飽…

レモンのキレート作用、アミノ酸はビール酵母で

レモンについては、いささか個人的なお話になりますが、私はハチミツレモンなどにして、毎日一個は食べています。これはわが家の日課で、家族五人で月三〇〇個はレモンを消費している計算です。 元気で活躍されている高齢の方には、レモン愛好家が多いのです…

古代からの滋養強壮食品「ハチミツ」

ハチミツは古来、滋養強壮の食べ物として珍重されてきました。古代エジプトの遺跡の壁画には養蜂の様子が描かれていますし、旧約聖書では、イスラエル人の約束の地カナンのことを「乳と蜂蜜のながれる場所」と記しています。 そうしたいにしえより、ハチミツ…

海藻とキノコとミネラルバランス

海藻やキノコにも、さまざまな免疫賦活物質が含まれています。 海藻は、人古の時代から保存食として用いられてきた食材で、カリウムやカルシウム、ヨード、鉄などミネラルが豊富に含まれています。そして、忘れてはならないのが食物繊維。アルギン酸やフコイ…

一日最低、三〇〇グラムはヨーグルトを食べる

腸内環境を整えるためには、理想をいえば一日に五〇〇グラムはヨーグルトをとりたいところです。腸内細菌の研究で有名な東大名誉教授の光岡知量先生は、ベルリン自山大学 に留学していたとき、ヨーグルトを三五〇グラム以上とっている人は病気をしないこと気…

ピロリ菌も殺す乳酸菌

腸内細菌は病原菌の増殖を防いだり、腸の蠕動運動(消化器において、周期的に収縮を下部に伝え、内容物を肛門部へ移動させる大腸の運動)を高める、消化吸収力を高め、脂肪の代謝を活発にする、ステロイドホルモンやビタミンの産生など、さまざまな働きをし…

 がんになるというストレス

悪玉菌が腸の中で増えると、有害物質を産生したり、毒素を出して下痢や便秘を起こしたり、さまざまな病気の引き金になります。悪玉菌はさらに、ニトロソアミンや二次胆汁酸など強力な発がん物質を作りだします。胃炎や胆石など消化器の病気になると、悪玉菌…

野菜と果物のジュースには旬のものを

野菜ジュースは、味やカロリーを追求するものではないので、必ずこの野菜と果物をどのくらい入れなくてはいけない、と堅苦しく考える必要はありません。旬の野菜や果物を中心に、なるべくいろいろな種類のものを組み含わせてジュースにしてとる、というのが…

野菜に豊富な抗酸化物質

野菜にはどんな成分が含まれているのでしょうか。 東京女子医大名誉教授の三神美和先生は、毎朝すりおろし野菜を召し上がって、百五歳になった今もお元気です。 たとえば、日本人には大根おろしでお馴染みの人根には、「ジアスターゼ」というデンプンの消化…

白身の魚を丸ごと食べる

青背の魚に対して、赤身の魚にはミオグロビンが非常に豊富で、酸化しやすい性質があります。健康な人には栄養になりますが、がんの人の体は酸化に対して人変デリケートになっていますので、基本的には避けたほうがいいと思います。酸化もまた、発がんの大き…

青背の魚は新鮮なものを。赤身は避ける

イワシやアジ、サパなど青背の魚は許容範囲ですが、カツオやマクロなど赤身の魚は気をつけなければなりません。赤みの成分ミオグロビンがすぐ酸化しやすく、害となるからです。 魚に含まれる脂肪は不飽和脂肪酸という脂肪が主体です。動物性脂肪が飽和脂肪酸…

血液ドロドロ/サラサラの分岐点

動物性脂肪のさらなる害として、血液をドロドロにすることがあげられます。血液がトロトロかサラサラかは、毛細血管の中を血液が滞りなく流れているかどうかの問題です。 毛細血管の直径は、七ミクロン。一ミクロンは○・OO一ミリメートルですから、非常に…

動物性脂肪は、免疫力を低下させる

動物性脂肪もまた、がんの人ができるだけ避けるべき食品です。豚や牛の肉にはもちろん、この動物性脂肪も含まれています。 現在の栄養学では、従来のように、脂肪を単純に動物性か植物性かで二分して考えてはおりません。現在の分類は、まず飽和脂肪酸か不飽…

動物性タンパクが発がん率を高める

動物性タンパクや動物性脂肪は、これまでの調査研究からみても、がんの発生と因果関係が最もはっきりしている食品です。 動物性タンパクや動物性脂肪の摂取量が増加すると、大腸がんや乳がんなど「欧米型」のがんが増えることは、よく知られています。ニュー…

老化を促し、あらゆる成人病の元になる活性酸素

近頃、「抗酸化物質」が注目を集めています。「抗酸化作用が強いから健康にいい」という言い方を耳にしたことはおありですか。ビタミンA、B、Cや赤ワイン、お茶、果物などに強い抗酸化作用が認められています。 活性酸素は、非常に不安定な酸素で、つねに…

クエン酸回路が、ミネラルバランスの鍵

高血圧の人は、塩分を控えるのが食生活の基本です。そのほかに、バナナやリンゴなどカリウムの多い食品がナトリウムの排泄をうながす、と耳にされたこともおありかと思います(ナトリウムと塩素から食塩がつくられる)。これは、体内の「ミネラルバランス」が…

ピロリ菌と塩の相乗効果でがんを促進

食塩の摂取量が多いと、がんになりやすいのはなぜでしょうか。 胃の場合、高濃度の塩が胃粘膜を障害して、発がん物質が直接胃壁に作用しやすくなるのだと従来言われてきました。しかし、近年注目されているのは、「ピロリ菌」との関係です。 もともと胃液は…

透析患者の死因

透析患者の死因の第一位は感染症で、死因の24%を占めます。患者さんが高齢化していること、透析療法による免疫機能の低下が原因の一つです。透析患者では気道粘膜の障害も起こりやすく、とくに呼吸器感染症にかかりやすい状態にあります。 透析患者の死因の…

 長期透析合併症

透析療法は腎臓の働きの一部しか代行していないとはいえ、画期的な治療です。 しかし、一〇年以上の長期間にわたり透析療法を続けてきた結果、予想しなかった合併症がみられるようになりました。その中には透析患者特有のものと、加齢と共に一般にみられるも…

透析患者の栄養

日本の血液透析患者の身長(メートル)の二乗で体重(キログラム)を割った「体格指数」は一九以下の割合が高く、全体の四〇%を占めます。体格指数一九以下はかなりのやせで、血液透析患者には栄養障害例が多いことを示しています。 d 栄養障害には、患者…

 透析療法の合併症

透析療法は腎臓のはたらきを代用する手段ですが、腎臓の持つ多方面のはたらきには到底及びません。透析開始時より問題となる合併症、また、透析療法が長期に及んだ時に問題となる合併症があります。 透析患者の貧血 透析患者の貧血の主な原因は、腎臓の組織…

 透析患者の心理面の問題

いきなり透析療法を宣告された患者さんはとくに激しい心の動揺にさらされます。 「何かの間違いではないのか」、「仕事が忙しいのに、こんなに治療に時間がかかるとは」などの心の葛藤の時期が一~二年は続き、やがて事態を受け入れる「受容」、「諦め」の時…

 いつ透析を開始するか

いつ透析療法を開始するかについては、二つの考え方があります。一つは、腎機能があまり低下していない時期の導入がよいとする「早期開始」、他方は、腎機能がかなり低下してからの導入でよいとする「後期開始」の考えです。 「早期間始」がよいとする根拠は…

 血液透析か腹膜透析か

血液透析と腹膜透析の比較を示しました。働き盛りで動務のリズムを変えたくない人には腹膜透析が向いています。 保存期腎不全の治療に熱心に取り組んできた人も、外来に通院するのは月一回で、患者さん白身の自己管理の部分が多い腹膜透析の方が向いています…