2015-06-03から1日間の記事一覧

倍散として市販されている医薬品に対する注意

医薬品のなかには倍散(10~100倍)でのみ市販され,原木としては入手できないものがある. 医師の処方せんは,従来の慣習からリン酸コデイン,ロートエキスなどの例にみられるように,いずれも処方量は原末の量で記されていることがある.しかし倍散で市販…

自動包装機

分割,包装を機械化したものが白動包装機である.現在市販されている機種は多数あるが各機種とも一長一短があり,その目的によって選択する必要がある.例えば,主として同じ内容の薬剤を連続して行う予製剤を分割,包装する場合か,または主として異なった…

分割包装

散剤は混和した後,処方せん記載の服用回数に自動包装機を用いて分割,包装する.包数が多くなると均等に分割することがむずかしくなるので,正確を期するためにときどき秤量して検査する必要がある.また,目測法および合匙法などの手分割により薬包紙上に…

混和 通常,18号(850μm)粉末または微粒状とし,他の医薬品を加えて均一になるまで混和する.なお量の多い医薬品を混和する場合には,1~2回飾過した後,混和するとよい.また毒劇薬などで量のきわめて少ないものは,はしめ賦形剤または他の配合薬を少量…

散剤の一般調製法

通常,秤量,混和(飾過を含む),分割,包装の順序に行う. (1)秤量 秤量には上皿天びんを用い,原則として処方記載の順序に秤量する.しかし秤量する医薬品の量に著しい差がある場合は,少量のものから秤量する.麻薬は他の配合医薬品の秤量など誤った場…

散剤の重量偏差試験

分包散剤については,次の重量偏差試験に適合することが規定されている. この方法は製剤の重量の偏差を含量の偏差とみなし,個々の製剤の重量を測定することにより,製剤の主薬含量の均一性を推定し試験する方法である.従って,含量均一性試験を適用した場合…

死の臨床にどう向き合うか

臨床現場では薬剤師が痛みを取りのぞき、患者の笑顔を取り戻すことがあれば、がんの進行のほうが早くて手のほどこしようがないこともある。治癒が望める人は医師やコメディカルの手から離れていくが、病棟では亡くなっていく患者のほうが圧倒的に多い。前述…

臨床現場で薬物治療をになう専門薬剤師が誕生

かつて、病院勤務の薬剤師は、おもに医師の処方箋に沿って調剤したり薬品を管理したりするなどの仕事をしていたが、近年、このように、薬剤師も積極的に臨床現場に関わるという医療施設が増えてきた。 加賀谷さんの勤める済生会横浜市南部病院では、令国でも…

特殊製剤づくりは薬剤師の腕の見せどころ

市販されている鎮痛薬の中で病状に合うものがない場合は、薬剤師が病院内で特殊製剤をつくることもある。加賀谷さんは、こんな例を紹介してくれた。 60代の女性A子さんは子宮頸がんと診断されたとき、すでにがんが子宮頸部から腟の壁まではみだすほど大きく…