分割包装

 

 散剤は混和した後,処方せん記載の服用回数に自動包装機を用いて分割,包装する.包数が多くなると均等に分割することがむずかしくなるので,正確を期するためにときどき秤量して検査する必要がある.また,目測法および合匙法などの手分割により薬包紙上に均等に配分して手分包する方法もある.

 

 散剤は,吸湿によって変化を起こすため,包装には十分注意しなければならない.通常,重量誤差は分包したものでは重量偏差が変動係数として6.1%以下恬全量では2%以下であることがのぞましい.

 

 手分割による薬包紙の包み方には種々の方法があり,それぞれ特徴があるが,わが国では通常5角形に包む.いずれにしても医薬品がたやすくこぼれでないように包まなければならない.

 

 調剤の終わった散剤は再び処方せんと照合して内容および包数を鑑査し,誤りのないことを確かめてから交付する.