案件紹介の一斉メールを繰り返す翻訳業者

低単価で依頼できなかったり、さらなる単価の引き下げに了解してもらえない場合、翻訳会社はすぐに他の翻訳者に依頼してしまうため、低単価の小さい案件でも引き受ける翻訳者に案件が集中し、時々入る大きな案件もその翻訳者に回されてしまうため、とくに正当な理由もなく仕事が入らなくなってしまいます。

 

翻訳業者のほとんどはものすごい短納期の案件メールを定期的に送っています(だいたいは週末までに終わられろというものです)。特定の翻訳業者、とくに一人で営まれている翻訳会社は、前もって作成しておいた文言を何度も使用して仕事を紹介しています。私はある翻訳会社からのリクエストに毎回「YES」と応えていましたが、実際に仕事のオファーを受けたのは1年間で1回だけでした。どういうことなのか説明を求めたところ、それ以来メールは送られてこないようになりました。私はリストから外されたようです。

 

その他の会社は、そのようなメールを送らないように頼み、リストから自分を外してもらえるようお願いしたのですが、3回もお願いしたのですが・・・それでも依然としてメールが送られてきます。もうメールを送らないと約束していただいたのに、このような状況なので、どうしたらいいのか途方に暮れています。彼のしつこいメールにはうんざりしています。彼自身も翻訳者であり、アメリカ人なので英語で理解を求めているのですが、だめですね。彼は今日の翻訳市場における典型です。60%以上の翻訳会社は一人の翻訳者によって経営されています。彼らは数百人の翻訳者リストを作り、もっと安く引き受ける翻訳者に仕事を横流ししているだけです。

 

自分のクライアントを初めて獲得したとき、あなたはそれまでに費やした努力と時間に価値があったことを理解するでしょう。そして残りの人生は仕事のほとんどをクライアントから直接受けることになります(その会社が存続する限りは・・・)。しかし翻訳会社は、あなたの仕事に満足している場合でも、その感情をあなたに伝えることはないでしょう。翻訳会社側はターゲット言語を話すことができず、訳文の質を評価できないことが多いのです。そして仮に褒めた場合には、単価を引き上げられるかもしれないと恐れているのです。