2015-01-01から1年間の記事一覧

死の臨床にどう向き合うか

臨床現場では薬剤師が痛みを取りのぞき、患者の笑顔を取り戻すことがあれば、がんの進行のほうが早くて手のほどこしようがないこともある。治癒が望める人は医師やコメディカルの手から離れていくが、病棟では亡くなっていく患者のほうが圧倒的に多い。前述…

臨床現場で薬物治療をになう専門薬剤師が誕生

かつて、病院勤務の薬剤師は、おもに医師の処方箋に沿って調剤したり薬品を管理したりするなどの仕事をしていたが、近年、このように、薬剤師も積極的に臨床現場に関わるという医療施設が増えてきた。 加賀谷さんの勤める済生会横浜市南部病院では、令国でも…

特殊製剤づくりは薬剤師の腕の見せどころ

市販されている鎮痛薬の中で病状に合うものがない場合は、薬剤師が病院内で特殊製剤をつくることもある。加賀谷さんは、こんな例を紹介してくれた。 60代の女性A子さんは子宮頸がんと診断されたとき、すでにがんが子宮頸部から腟の壁まではみだすほど大きく…