野菜と果物のジュースには旬のものを

 

 野菜ジュースは、味やカロリーを追求するものではないので、必ずこの野菜と果物をどのくらい入れなくてはいけない、と堅苦しく考える必要はありません。旬の野菜や果物を中心に、なるべくいろいろな種類のものを組み含わせてジュースにしてとる、というのが基本です。ジュースにする野菜や果物の種類については「制限はない」と考えてください。

 

 守っていただきたいポイントは、

・使う野菜や果物は無農薬か減農薬であること

 

調理によって抗酸化物質や酵素の働きが失われないように、野菜や果物を「生でとる」のが原則です。

 

 一日でとりたい野菜と果物の目安は、オレンジやレモンなどのかんきつ類を二個、リンゴー個、人参こ本、キャベツが四分の一玉、ほうれん草か小松菜のどちらか、トマト、ピーマン、大根の葉、バナナといったあたりです。

 

 句に含わせてセロリや小松菜、チングンサイ、パセリ、ブロッコリー、きゅうり、大根、レンコンなどに変更してもかまいません。果物も、イチゴ、メロン、キウイ、ももなど旬のもので好みのものを使ってください。 カロチンの豊富な人参ジュースや、抗酸化物質の多い葉物野菜(ほうれん佰や小松菜、人根葉など)のジュースは、とくにお勧めです。質のよいものなら、市販の青汁などを利用してもかまいません。

 

 ジュースにする際には、ミキサーで粉砕してしまうよりジューサーでしぼるほうが栄養が破壊されません。スピンタイプとスクイーズタイプ、どちらでも結構です。

 

 「ジュースは最低」リットル」と患者さんに言いますが、そのほかはサラダにしたり、果物はそのまま食べてもいいのです。

 

 さきほどトマトは調理して食べればいいと申し上げたのは、トマトに含まれる「リコベン」は、熱に強い抗酸化物質なので、火をいれてトマトソースにしたり、スープにしたり、煮込み料理に使っても素材のもつ効果のほどは変わりません。

 

 私は、自分でも毎朝、レモンニ個とグレープフルーツニ個をジューサーでしぼり、(チミツを入れて飲んでいます。句の果物や野菜を使ってジュースを作り、朝食代わりにジョッキで飲んだりもします。昼はサラダと果物をつけたり、たまにすりおろし野菜にして変化をつけることもあります。

 

 おやつがわりに人参ジュースやトマトジュースを飲んではいかがですか?

 

 野菜そのものにも甘味がありますし、果物を混ぜれば美味しくなるので、一日に一・五リットルのジュースを飲むことは、それほど難しいことではありません。何回かに分けて、いろいろな組み含わせでとればいいのです。

がん再発を防ぐ完全食:済陽高穂著より