動脈硬化の主犯は、はたしてコレステロールなのか?

 

 以前から血小板が動脈硬化の原因であるという説もあった。しかし、学会では、特に粥状硬化についてコレステロール原因説に圧倒されていたのが実際だ。説がいつのまにか「事実」になってしまい、疑間をさしはさむ余地がなくなってしまった。その結果、学会、業界、行政あげて、血中コレステロールを低下させるという国家的な大事業が展開されることになった。その上うな中で、血中コレステロールの高いほうがむしろ長生きだ、という報告が行われるようになってきた。